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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第17章 孤独と希望



遠藤がゲートの操作に執務室を出て行っても、私はそのまま‥‥



「‥‥美紀‥‥私は‥‥」


恐ろしい偶然‥いや奇跡か?


世界73億人も居るというのに、私が唯一愛したのは‥自分の娘とは‥


一番傷付けたく無かったのに‥
一番残酷な方法で傷付けてしまった‥‥



「・・・今までの報いかね・・・」


なりふり構わず‥他人を蹴落としてまで必死に上った会長職‥


一度だけで興味を失って来た女性達‥


最後の最後に回って来たツケがこれとは‥
世の中は本当に非情だ。



「私が‥言える立場でもない‥‥」


理由はどうであれ、自分の娘に手を出してしまった‥それは消せない事実。


だが、事実を知っても、諦められない私が居る‥
それだけ美紀は、私に取って心の支えであり、生まれてしまった愛情は、消せるものでは無い。



「会長、美紀様が敷地内から出ました‥」


「そうか‥‥」


「追い掛けますか?」


「いや、そっとしといてやった方が良い‥‥」


遠藤を見て、私は漸く執務室のデスクの椅子に座る‥
とはいえ、私の方も半分上の空だが‥‥



「いったい何がありましたか会長?
それと倉原の方は??」


「・・・
今日のところは話にならない‥
倉原にもそう伝えて欲しい、今何を言っても聞かないだろうと‥‥」


「本当に何が‥‥‥」


「・・拒絶‥かな‥‥
私も考えたい事がある、話は後日‥考えが纏まったら話すよ遠藤」


「分かりました‥
倉原主任の方には、今は何を言っても聞かないとだけ‥‥」


「ああ・・
そうして欲しい‥‥」


私とて、突然の事に上手く考えが纏まらない‥
これからどうすれば良いのか、それすらも‥‥


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