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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第5章 努力と結果

何とか大学卒業前に、高速化プログラムも満足が出来る物に完成した。
これを直ぐにクラスター社に出す気は無い…
卒業と同時に日本と米国で特許を習得、そして世間に広める為に論文を論文紙に発表、その時に名を隠す為にKIEIというミドルネームで登録。
簡単に付けたが、意外に分からないらしい…
KIEIとの使用登録の為に、数年クラスター社で働いて貯めていた給料をつぎ込み、エッジ社という会社を設立‥まあ、中身の無いダミー会社に近いが、何事も窓口になる場所は必要。
そして驚いた事に、本社ではいきなりの課長昇進、周りの目が痛いが、そんなに長く居るつもりも無いから、別段構わない。
ただ、課長職に推したのが、堀之内課長だという事には、驚きを隠せなかったが…
システム課は、プログラム部そしてエンジニア部に分かれ、更にプログラム部は外部と内部に細分化されている。
私が課長職になったのは外部担当部署…
退屈な内部よりは、少しは楽しめそうな感も無きにしも非ず・・
(・・と思ったが…)
営業が持って来る、外部受注の数々を眺めながら、意外に期待外れな事に少々溜め息。
やはり、そこまで大きな受注は来ないらしい…
精々中小企業のシステム系が殆どで、大手からの受注は少ない。
これが今のクラスター社の限界…
IT企業と唄っているが、その他の事業の方に会長が力を入れている今、ITの方の評判はそこそこ。
(基盤があっての事業だろうに…)
こういう考えは、私はとことん会長とは違う…
本社あっての系列子会社、他事業も構わないが、本業を疎かにしていれば、自ずと評価も下がる。
(早乙女を潰したいのか、あの会長は…
まあ良い、向こうが落ち目なら、こちらが上がるだけ)
着々と準備は出来て来ている…
もう少し我慢すれば良い事だ。
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