この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第7章 本社と系列
佐伯健一郎‥‥元々能力評価は高く、速さも腕も確かだが、こう受注以外に突拍子も無い事をやる事がある為に、本社から此処に異動になった。
だとしたら、その突拍子さを前面に押し出してやれば良い…
こういうフリーの会社には、意外性も重要なファクター。
「・・サンプルプログラムは佐伯君の物に決めた…
それぞれ1ヶ月後に迫った企業説明会に向けて頑張って欲しい」
企業説明会は新卒確保と、各企業の能力の見せ場という意味合いが籠もっている…
このセキュリティーと基礎の汎用性で、他企業‥特に大手からの受注を確保したい。
「賭は‥これからだ・・・」
社内は通常業務の他に、企業説明会に向けての準備に忙しい…
その1ヶ月の間に私の方は、参考にしたウイルスプログラムを元に、数個の独自ウイルスプログラムを作成。
そして仕事帰りにネットカフェに寄り、この場所から少々危ないと言うか、違法なハッキング行為を繰り返す事に……
何が目的という訳では無い、セキュリティーを極めるのなら、ウイルスやハッキングをとことん追求したくなっただけ。
(・・意外に甘い‥)
簡単に侵入出来るセキュリティー、一般企業クラスなら5分掛からず侵入出来る。
もう少しセキュリティーレベルが高い、個人情報を扱う関係も、10分あれば侵入可能‥ただし侵入していられる時間は短いが…
(この調子だと、警察や官庁関係でも侵入出来そうだね・・・)
ネット社会が定番になりつつある時代に、セキュリティーの方が追い付いていない…
これなら、あの作ったセキュリティープログラムが、大いに活躍してくれる筈。
手応えに満足し、早々にネットカフェを後に…
危ない事をしているので、長居は無用といったところ。
・