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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第7章 本社と系列
懐かしい場所を訪れると、意外に原点に帰れる…
そんな思いと共に、私はダーツバーを後に‥この場所は、これが最後になった・・・
企業説明会は予想を超えた好評振り、やはり甘いセキュリティーに頭を痛めていた企業は多く、プログラミングが間に合わない程の受注数が舞い込んで来た。
(こういう時ほど、本社を使うべき……)
受注内容を見て、大手や重要な部分は私の会社で、後の一般系は本社や系列へ…
クラスターグループ全てを巻き込み、セキュリティーシステムは大成功。
先に特許や登録を、この会社で済ませていた事により、親会社クラスター本社でも、こちらからプログラムを借りるという形式。
借りるという事は、金銭問題が発生する…
歩割りで少々本社と揉めたが、6・4の報酬歩合で本社と合意、勿論6が私の会社。
どれだけの受注数が来ても、クラスター本社という大きな後ろ盾で、間に合わないという事は無い。
逆に受注を取れば取る程、こちらの収益は伸びる‥勝手に‥‥
本社にも本社の意地がある、私の基本と言えど、中途半端の仕事は評判を落とす、それが分かっているから向こうも必死。
「・・良い感じだね…
そろそろかな?」
この少数精鋭の会社だと言うのに、今季収益は大企業並み…
労を労い社員の給料アップと共に、私は当初から計画をしていた事を実行に移す為に、久々に本社に顔を出した。
「全く、よくやるなお前は・・・」
訪れたのは専務‥朔夜叔父のところ・・・
「言った筈です、転がす自信はあると…」
「言ってたな…
で、次は何をやらかすんだ紀永?」
此処に来た目的くらいお見通しと言いたい顔…
初めの子会社の1件から、殆どを朔夜叔父を通して行っている為だが。
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