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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第7章 本社と系列
確かに似ているのだろう、私の一番嫌いな祖父に…
東京の1件で嫌な程思い知った‥此処まで冷酷になれるのだと……
「・・候補はあるのか?」
「多少は・・
後はじっくり観察でもしますよ…
急いでも特な事は無い‥ああ、海外なんかも視野に入れたいね‥リゾート系も面白そうだ」
「はぁ…
20代前半で、その余裕っぷり‥俺がお前くらいの歳の頃は、もう少し活動的だったんだかなぁ…」
「・・活動的というより暴走的でしょう…
元族のヘッド‥知ってますが?」
「・・・・・知ってたのかよ・・・」
「一応・・・」
今はこうだが、朔夜叔父は若い頃、早乙女に反発して族を率いて好き放題…
3姉弟、問題児が多い事でも有名‥ただ内々の話に止まっているだけ。
「全く…
そういう噂は耳に入るのか、本当に古い話だと言うのに‥たくっ……」
「子供の頃から知ってますがね、朔夜叔父が昔何をしていたかなんて気にはして無い、今は専務ですから馬鹿は出来ないと…」
「ちっ…
口まで上手くなりやがって…
紀永1つだけ言っておく‥急がば回れって言葉もある、やり過ぎは圧力が掛かる場合もある、気を付けろ」
「そこは理解していますよ、それに対抗策も…
私はそこまでお目出たい性格じゃ無い‥朔夜叔父こそ、外でその口の悪さをご披露しないように……」
「余計なお世話だっ!」
まあ‥これで外面は普通なのが朔夜叔父、不思議と私との会話はこうなるが、表でしくじるような性格じゃ無い。
反対に、若気の至りのせいかカリスマ性はある‥そう私は思っている、ただし私の前では0に等しいが。
(これで準備は出来た、後は会長を刺激しないよう、外堀から埋めて行くしか無い)
朔夜叔父じゃないが、刺激してしまうと私の計画が狂う、それも少数面白く無い。
一度で懲りたから、準備は慎重で的確に、そして周到に動かなくては・・・
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