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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第7章 本社と系列
許可が出たので、早速買収話、先ずは当たり触りの無い、私の専門IT産業から・・・
朔夜叔父が言う程、IT産業がクラスターグループで占められいる訳では無く、大手を抜かせばまだ美味しい企業は沢山ある。
大きく見据え過ぎて、小さいが先のある企業を見逃しているのだ、クラスター本社は…
そんな将来有望な企業を見付け出し、クラスター傘下にする‥どちらに取っても悪い話では無い。
昨今の不況の中、クラスターグループのような大手の傘下というのは、相手を釣る美味しい餌…
そして私自身も餌になる、早乙女紀永という名前に……
「こういうのは、今時というのが分からない…」
幾ら何でもと、19才辺りから、大して変えていなかった髪型を変えた…
とりあえず適当‥そんな曖昧な言葉で出来上がったのが‥この髪型・・
東京のような、あんな無謀な髪型では無いが、多少茶に色を染め、ショートより少し長めで軽くウェーブだったか?
出来上がったのは、そんな髪型…
まあ、スーツに合えばそれで良い。
(あまり着ないから、堅苦しさを感じる)
完全仕事用のブランドスーツ、細かい小物類…
身嗜みとマナーは熟知している、伊達に早乙女本宅で育った訳では無いんだ、子供の頃からマナー系の教育はある。
ただ、私は気楽な方が好きなだけ、個人趣味までとやかく言われたくは無いと、ラフな格好ばかりしていた。
「・・・行く‥か‥」
また東京、今度は顧問弁護士を連れての買収話の為…
どうも東京に行く時は、こういう格好が多いなと思いながら・・・
「・・・これで6件…
本決まりは4件なら、成果は上々」
「全くです…
流石は早乙女取締役」
同行している顧問弁護士と、ホテルのロビーで打ち合わせ。
取締役と言っているのは、本社が勝手に役職を付けた為…
取締役の1人というだけで無役だ、名だけの役員‥そんなところ。
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