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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第7章 本社と系列



時が進むにつれ、買収は4件から10件20件と順調に進む…
分散は効率が悪いので、手頃なビルを会社ごと買収。


ある程度の手直しとシステムを組み込み、買収した数社を一括化…
それを業種に合わせて、何度も行う事に……


初めに私が居た子会社も一括化の対象…
そこで私に変わり佐伯を副社長に据え、私の方は3階建ての手頃なビルを事務所として移る事にした。



事務所と言っても、今は人も居ない…
ずっと私1人でやって来たから、とは言え現状を考えると事務職は数名欲しいところ。



「さて、信用の出来る人材か・・・」


こればかりは人の縁、ついでに言えば事務職に女性は使いたく無い…
伝手から、人材確保は出来るか??



「・・・
そう言えば・・・」


少し前に、顧問弁護士が話していた秘書の話…
あの弁護士が押すのであれば、会って見るのも悪く無いと思う。


早速連絡を取り、向こうがこちらに来てくれる事になった。



「どんな人物なのだろうか?」


今は、1階部分しか使っていない事務所の椅子に座り、ただこうして時間を待つ‥忙しかったせいか、こういう時間は珍しい。



「何も無い事務所・・」


いっそのこと、上の階に住むか?


最近は寝る為だけに帰っているマンション…
本社から離れた今、あの場所に拘る必要も無い。



「・・・・・いや‥」


あの場所は私の原点であり、1人暮らしをしてからずっと生活をして来た…
寝るだけと言えど、やはり思い入れはある。



「空き時間が出来るとこれだ…」


目線を端末に戻し‥またふと考える…
この場所にサーバーを置き、独自OSを作れないかと……


毎回、早乙女本宅の個人サーバーだと、何時かロックを解除される恐れが存在する、KIEIの全データーを本宅から移す方が得策ではないのか?


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