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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第8章 仮面と憩い
本当に気紛れのように、ホテルを1つ買収した。
今日は、それに伴う打ち合わせの為に、買収したホテルに来ている。
ラウンジで打ち合わせをするようだ…
問題は、先に反発しそうな上役を切ったが故の後任人事、そして担当は女性が来るらしい。
本当に人材不足か、その女性が秀いた物を持っているのか、初顔合わせなので、どちらとも取れないが本音。
だからこちらも誰が来るとは言っていない、相手を見極める為に、敢えてそうした。
(たまに景色を見ながらコーヒーも良いね)
近頃は彼方此方飛び回っているが、ITや流通じゃ事務所系が殆どで、こうして景色を見ながらなど無きに等しい。
こうしてコーヒータイムなぞしたのは、何時の話だったか?
暫く景色を楽しみながら待っていると、社員証を付けた女性がやって来た。
「初めまして山崎と言います…
クラスター社の方から、わざわざ出向いて頂けるとは思いませんでした」
「ああ・・・
取り急ぎ決めてしまいたい、そんな思惑の表れだよ」
「作用ですか…」
向かい合わせに女性‥山崎君だったか‥彼女が座り、初めて顔を合わす・・
「・・?
何か??」
「いえ…
前にお会いした事がありませんでしたか?」
「??」
会った事があるのだろうか??
女性とは距離を保っている筈、仕事関係で言えば、私は彼女に会った事は無い‥それははっきり言える。
向こうは何か考えているようだが、仕事が先だ。
「ともかく‥‥後任人事だったね…
こちらから数名‥代表・エクゼクティブマネージャー・部長職‥穴の開いた部分は補強する、残りはそちら側から、最適と思われる人材を上げて欲しい」
一方的なのも運営に支障をきたす、ある程度は元々居る人材を使うべき。
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