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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第9章 痛手と餓え



「変わらない‥ね‥‥」


少々面白そうに笑う父…
こう見ると、やはり似ている。


私より身長は低く、体質のせいで病的細身だが、これでまだ45才の男盛り。


とは言え、私を作っただけでも奇跡と言われ、母が亡くなっても再婚する気は0‥いや、出来ないが本音。


何時か父が言っていた・・



『残して逝くのは辛いからね‥だから1人で良い』


父なりに考えた結果なのだろう、あまり長生きはしない‥と‥‥



「ほう・・
こう親子揃うのは珍しい・・・」


「・・・!!」


久しぶりの会話の中に入って来たのは、会長‥祖父烈…
こっちに挨拶する気は無かったが、近くに居たものは仕方無い。



「・・・
会長もお変わりなく…」


「随分手広くやっているようだが、少しは本社の方も手伝ったらどうだ?
そのノウハウ‥本社は欲しいだろうよ」


「私如きが…
それに本社重役陣は、優秀なのが揃っているかと…
私の入る隙間もありませんよ会長」


「相変わらずよく言う…
まあ‥好きにしろ紀永」


「そうさせて頂きます」


後は見向きもせずか…
相変わらず頑固な祖父だ。



「・・・・・紀永」


「・・何でしょうか父さん?」


「・・・・・
相変わらず根に持っているのか??」


「・・無いと言ったら嘘になりますよ…
それに、此処で話す事でも無いでしょう」


「・・・・・そうか」


あの1件を、父がどう思ったのかは聞いた事が無い…
基本的に祖父に逆らわない父、だとしたら決定は妥当だと思っているのだろうか?



(・・聞く気も無いが…)


今更父に聞いたところで、何がある訳でも無い…
逆に聞かない方が良い事だってある‥私だってそこまで子供じゃ無いんだ、最低限の分別くらいは持っているつもり。


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