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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第9章 痛手と餓え
「あまり姿を見せない、早乙女社長とお話されていましたよね?
早乙女関係の人ですか??」
「・・・・・」
この女性・・・
「早乙女社長が、気楽にお話される事は稀だと聞いています…
ですから関係があるのかと……」
「・・では、君に関係あるのかね?」
良く見れば、招待と言ってもスーツでは無くドレス姿、それに彼女の少し後ろの方‥数名集まってこちらを見て話している女性達・・・
これは余計なのに捕まったと思う。
「そうですね…
私も一応は早乙女関係‥外枠ですが……」
「・・・外戚か…」
「ええ…
早乙女社長は、何度か見た事はあります…
見ただけですが……」
「それで話をしていた私に?」
「そう、同じ外戚でも本家に近いのかなって‥違いますか?」
私を誰だか知った上で近寄った訳では無く、父と話しているところを見掛けたから、本筋に近い‥そう思った?
言葉のニュアンスだけでは本心は読めない、こういう風に下手敬語の場合は更に読みにくい。
「・・どちらでも…」
当たらず触らず‥これが一番良さそうだ…
私とした事が後手に回るとは……
「・・もう少しお近づきになりたいなって言ったら怒ります?」
「・・君とかい?」
「ええ…
早乙女は関係無くても良い男ですもの、お近づきにはなりたいわ」
「・・・
遠慮しておくね…
私は仮面女子は嫌いな方だ、お近づきの前に興味も無い」
「・・後悔するわよ?」
「どういう意味かね?」
「さあ?
私に向かって、仮面女子なんて言葉を吐いた人には教えてあげない」
やはり、こっちが本音か‥‥これだから着飾った女はっ!
「おいっ紀永!」
「・・専務?」
女性の間に入って朔夜叔父が‥何故だ?
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