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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第9章 痛手と餓え
「・・葉山が来ていてくれて助かったよ・・・」
会場を出た後、すぐさま駐車場に回り葉山と合流…
今日は、葉山が運転手としてパーティー会場に来ていた。
「何かありましたか社長??」
「少しね・・
無い事に油断した」
「・・・
ご自宅より病院の方がよろしいのでは?」
「いや、マンションで良い・・・」
女に薬を飲まされ病院に‥‥
情けなくて行けるものじゃ無い‥幾ら私でも、それくらいのプライドはある。
(・・・
参った‥変に身体が疼く‥‥)
性的な興奮とは理解している、とりあえずマンションまで保てば、それで良い。
本当に、予想外の人物に気を取られた…
まさか父と祖父‥来ると知っていれば、朔夜叔父の主催だろうと行かなかったものを……
会場からマンションまでは、車で約30分…
その間に薬がかなり回ったとは思う。
「すまなかったね葉山…
明日は朝連絡する」
「・・・・・はい」
エントランスで葉山と分かれ、最近あまり帰ってもいなかった自宅へと入った。
「・・・・・はぁ…」
少々乱暴に、上着を脱ぎ捨てネクタイを外し、Yシャツのボタンを数個外して、ワンルームに改造した部屋のベッドに転がる。
「・・・不味いな…」
身体は熱く、性的にというか、私のモノは痛いくらいに勃ち上がり・・
手っ取り早い手段と言えば自分で‥‥それはそれで、情けないし腹が立つ。
「はぁぁ・・・」
流石に切なく辛い…
身体が暴走しそうだ・・
自慰行為など、殆どやらない私に取って、それをしてしまえば、あの女に負けた気分になってしまう。
「・・・くっっ!」
服を着ているのも辛い…
のろのろと、残りのYシャツもスラックスも脱ぎ、ただ息を荒くして、襲う餓えに耐えるだけ。
「・・私でも、これは勘弁だ・・・」
1人だから良いようなものだが、誰かいれば本当に情けないだろう。
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