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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第10章 拡大と安定
「それが社長の本当の目的・・・」
「ああ・・・
娘をこの手に取り戻す為なら、どんな手を使うのも厭わない‥
本当に危ない事もした、そのお陰で此処まで来たのを、田野倉如きに潰される訳にもいかない」
「・・・最もです」
「私が懸念しているのは、皇の方の動きだよ‥
田野倉では会長には勝てない、なのにこの時期に動いた‥‥
幾ら田野倉でも、勝算無しに動く事はしないだろう、勝つ可能性は‥皇を田野倉側に引き入れる事、立場を明らかにしていない皇なら取り込めるのではないか?
外戚でも皇の力は強い、そこに目を付けたと私は考える」
「もし皇副社長が田野倉常務に付けば・・・」
「かなり勝算が上がる‥
だからこそ、私が直接田野倉に会おうと思う、私という餌で‥‥
会長とは反発しているからね、田野倉は私を取り込もうとするのではないかい?」
可能性の問題‥
本社内では、これ以上食い込めない田野倉に取って、私は欲しい駒だろう。
逆にそれが狙い目、私が田野倉を取り込む事も視野に入れた密談。
「確かに狐と狸だね…
本気でイメチェンでも考えるか‥まあ、元があるんだが・・・」
「元??」
「少々不味い事に手を出した時に、早乙女とバレないように変装をした事があるんでね‥
今は流石にネットでのやり取りまで信用を得ているが、当時は何度か‥‥
それで大丈夫だとは思う、必要が無いと思ってマンションに投げっ放しだが、葉山の言う物は簡単に用意は出来る」
本当にマンションに投げっ放しなのだが‥
理由としては、使わないのと暇が無い‥
貴金属はあのまま、流石にスーツは新しいのが必要か?
そして個人趣味の車、フェラーリ程度の車なら、数台所有しているが、仕事向きでは無いので、マンションに置きっ放し状態。
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