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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第10章 拡大と安定
「仕方無いね、葉山‥夜少し付き合えるかい?」
「はい、予定はありません」
「変装と言っても暫くやっていないから、確認の為に近くのEAホテルに行って見ようと思う‥
勿論変装した方で‥どんな反応が返って来るか楽しみだ」
「・・・・・
それは悪ふざけと言いませんか社長?」
「見知っている者を欺けないのなら、変装の意味は無い‥
ただの試し‥偽名でレストランで食事をして、帰ってくれば済む、それで何人気付くか、敢えて葉山と一緒にだから、普通は気付くとは思うよ?」
「・・その口振りですと、気付かれない気が満々ですが?」
「さあね?」
この、ちょっとしたやり取りが始まりで、葉山と試して見る事に‥
葉山を事務所に留め置き、私の方は一度マンションへと帰宅。
「・・・
本当に久しぶりだ‥
ああ、口調も変えなければならないか」
これを使ったのは、東京に行った時の5回か6回、後は一度もやった事は無い。
(普段はああなのに、髪を上げただけで、どうしてこう年が上がったように見えるのか・・・)
全く違うイメージ‥
30才超えと言っても通るのではないのか?
「・・まあ良いがね‥」
お手本にしたのを考えなければの話だが、いい加減それは無視したい。
私としても何時かはと思い、多少の準備をしていたのは葉山には秘密。
でなければ、高級車1台分の腕時計や、宝飾品なとある訳が無い。
元々服装には頓着しないタイプなのに、確信犯でなければ変だとは思う‥‥葉山は変に思わないのか?
(・・・
考えてみれば、葉山とはプライベートで会った事が無かった・・・・・)
思わぬ盲点、仕事ばかりでプライベートはお互い干渉せず‥
私も葉山のプライベートはよく知らない‥‥その内聞いて見るか。
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