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優しさを被った悪魔(仮)
第8章 本日は、快晴ナリ!
「引っ越したのかな?」
「行くぞ。」
「うん。美弥、おいで。」

ピンポーンッ…

ガチャッ…

玄関に出てきたのは、母さんだった。

「由紀?!随分と…」
「こんばんは。美弥、ご挨拶は?」
「こんばんは。お祖母ちゃま。」
「あっ…こんばんは。あの…」
「この度、お宅のお嬢様と結婚することになりまして…」
「あっ…はい。ありがとうございますっ!!」

母さんは、深く深く頭を下げた。

「ただ、それだけです。あなたの娘は、強くなりました。だから、あなたも強くなってください。」
「ありがとうございますっ!」
「母さん?赤ちゃん生まれたら、また見せにくるから、ね。」
「ばいばい、お祖母ちゃま!」

そう言い、実家をあとにした。

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