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青い残り火
第7章 第7章
美弥がバイトを辞めたと知ったのは、テスト期間が明けた次の日だった。
てきぱきと動く美弥がいなくなり、バイトの補充が大変だと店長は困っていたが、一馬は内心ほっとしていた。今までのように顔を合わせていたら仕事がやりにくかっただろう。
何の連絡もなく美弥はいなくなった。俺のせいだ、と一馬は思った。傷付けてしまったと。
俺、あやまったっけ
最悪の別れ方だ
芽衣は
芽衣の事はどうすればいい
芽衣が怒り狂うのは見たくない
彼はこのまま距離を置きたかった。自然に離れていきたかった。芽衣ならそのうち察してくれるだろうと、そこに期待したかった。
それまでは成り行きで身体を繋げるのもしょうがない
……いや違う
それが美弥を傷付けたのだと、何度も自分に言い聞かせた。
彼はベットの上で、真琴、理恵子、美弥を夢想し、思うままのポーズをとらせて性欲を消化した。けれど射精が近付く僅かな瞬間に浮かぶのは、西崎澪の喘ぐ顔だった。
放出したあとの満たされない空虚な時間。一馬はそれを繰り返し味わい、気だるさと自己嫌悪を抱いて眠りに落ちた。
てきぱきと動く美弥がいなくなり、バイトの補充が大変だと店長は困っていたが、一馬は内心ほっとしていた。今までのように顔を合わせていたら仕事がやりにくかっただろう。
何の連絡もなく美弥はいなくなった。俺のせいだ、と一馬は思った。傷付けてしまったと。
俺、あやまったっけ
最悪の別れ方だ
芽衣は
芽衣の事はどうすればいい
芽衣が怒り狂うのは見たくない
彼はこのまま距離を置きたかった。自然に離れていきたかった。芽衣ならそのうち察してくれるだろうと、そこに期待したかった。
それまでは成り行きで身体を繋げるのもしょうがない
……いや違う
それが美弥を傷付けたのだと、何度も自分に言い聞かせた。
彼はベットの上で、真琴、理恵子、美弥を夢想し、思うままのポーズをとらせて性欲を消化した。けれど射精が近付く僅かな瞬間に浮かぶのは、西崎澪の喘ぐ顔だった。
放出したあとの満たされない空虚な時間。一馬はそれを繰り返し味わい、気だるさと自己嫌悪を抱いて眠りに落ちた。