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青い残り火
第7章 第7章
けれど脳天から杭を打ち込まれたように、もがいてももがいても心はそこに留まってしまう。

「一馬ぁ、国語何点?」

鈴木が振り向いた。

「78」

「ちぇっ、また負けた。俺72点」

ざわつく教室内に西崎の静かな声が通った。

「それでは、テスト前に課題にしていた作品の発表をお願いします。そちらの席からどうぞ」

「えーーっ! 発表するの?」

「うっそー」

隣と顔を見合わせ、口元を押さえて慌てる生徒に、西崎は「他のクラスでも発表してから提出という形をとりました、では安達さん、お願いします」と、淡々と事を進めていく。

名前を呼ばれた安達は「よしっ」と勢いよく立ちあがり、皆の視線を一気に集めた。

「どうぞ」

「はい。
“ミルちゃん“
きみの瞳のきらきらが好きです
かわいい歌声も笑顔も好きです
いつまでも少女のままの君の事を
僕は一生好きでいます
おわり」

「おまえ、やっぱりアニオタだったのか」

教室内に笑いが起こり、勢いづいた生徒達は照れながらもそれぞれの想いを詠んだ。

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