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青い残り火
第8章 第8章
エアコンの効いた店内で、芽衣はおしぼりを手に取った。
「夏休みもずっとバイトなの?」
「まあね、あとは後輩の部活見に行ってる。九月に試合があるからね」
「そうらしいね、渋谷も一緒なんでしょ、千紗が言ってた」
「うん、バイトが無いときは殆どそっち」
一馬はいつものように、手を拭いたおしぼりを、たたんでテーブルの端に置く。芽衣はそんな事さえ懐かしく思えた。
デートの誘いを何度か断られ、すっかり気落ちしていた彼女も、千紗がくれた彼の詩のお陰で自信を取り戻していた。
今日のデートも芽衣から誘ったものだった。
「明日の二時頃ならいいよ」と返信を受け取った芽衣は、すぐに街に出掛けた。一馬に制服の自分しか見せていない彼女は、私服姿で驚かせたかったし、なにより褒めて欲しかった。
「夏休みもずっとバイトなの?」
「まあね、あとは後輩の部活見に行ってる。九月に試合があるからね」
「そうらしいね、渋谷も一緒なんでしょ、千紗が言ってた」
「うん、バイトが無いときは殆どそっち」
一馬はいつものように、手を拭いたおしぼりを、たたんでテーブルの端に置く。芽衣はそんな事さえ懐かしく思えた。
デートの誘いを何度か断られ、すっかり気落ちしていた彼女も、千紗がくれた彼の詩のお陰で自信を取り戻していた。
今日のデートも芽衣から誘ったものだった。
「明日の二時頃ならいいよ」と返信を受け取った芽衣は、すぐに街に出掛けた。一馬に制服の自分しか見せていない彼女は、私服姿で驚かせたかったし、なにより褒めて欲しかった。