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青い残り火
第9章 第9章
芽衣に言おう
このままではいられない
もう嘘はつけない

バイトがあるからと嘘をついた一馬は、そのまま街をぶらついた。
芽衣を傷付けないためにはどう言えばいいのか、そればかりを考えた。
少しずつ距離を置いていたのに、あの詩のせいでダメになってしまった。いったいどんな勘違いをしたらあんな都合のいい解釈ができるのか、彼は不思議でしょうがない。

汗ばむ身体を冷やそうとコンビニに入り、店内を巡りながらジンジャエールを手に取った。

俺はあの人の事しか見てない

一馬が部活に顔を出すのは、芽衣を避ける為でも、試合が近いからでもなかった。
教師は夏休みも忙しい。夏期講習や会議、研修、模擬授業や研究報告書の作成などで、土日も出勤していく母親を見てきた彼は、西崎澪に会いたくて学校に行った。
今日会えるかも、明日は会えるかもと、大きな期待を胸に抱いて。









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