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青い残り火
第9章 第9章
「うちの先生が有名なコンクールで金賞でも取れば、学園の知名度も上がるってわけ。期待の星だな」
「あいつ何描いてんだろ」
「人物画らしいけど、準備室でしか描かないから絵自体は見たことないヤツがほとんど」
一馬の脳裏に、鈴木の描いた神谷由香利の裸体が浮かんだ。
「ヌードだったりして」
「もしかして神谷の? あははっ、有り得るな。仲良さそうだし」
真琴と神谷が重なった。三島は果たして、神谷の魅力的な身体を前にして、理性を保つ事が出来るのか。
俺は無理だ……
「お前、なに考えてんの?」
渋谷に肘でつつかれ、「お前は?」と押し返す一馬。
「お、俺は千紗ちゃんの裸が見たいなんて思ってないぞ!」
「ふーん、そんな事考えてたのか」
「か、考えてないぞ!」
未だキスも交わしていないという渋谷と千紗だったが、校内で顔を合わせる度に気恥ずかしそうな笑顔を滲ませる二人を見ると、好きあっている事は疑いようがなかった。
「あいつ何描いてんだろ」
「人物画らしいけど、準備室でしか描かないから絵自体は見たことないヤツがほとんど」
一馬の脳裏に、鈴木の描いた神谷由香利の裸体が浮かんだ。
「ヌードだったりして」
「もしかして神谷の? あははっ、有り得るな。仲良さそうだし」
真琴と神谷が重なった。三島は果たして、神谷の魅力的な身体を前にして、理性を保つ事が出来るのか。
俺は無理だ……
「お前、なに考えてんの?」
渋谷に肘でつつかれ、「お前は?」と押し返す一馬。
「お、俺は千紗ちゃんの裸が見たいなんて思ってないぞ!」
「ふーん、そんな事考えてたのか」
「か、考えてないぞ!」
未だキスも交わしていないという渋谷と千紗だったが、校内で顔を合わせる度に気恥ずかしそうな笑顔を滲ませる二人を見ると、好きあっている事は疑いようがなかった。