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青い残り火
第10章 第10章
「桃香ったらずっと三島先生が好きって言ってたよね、あれって本心を隠してたんだね、あの詩の意味がやっとわかった」

本当の心を隠すために
今日もあなたが好きだって言う

桃香の詩を千紗から聞かされた時、芽衣は馬鹿馬鹿しさで笑いそうになった。

「私、桃香に酷いことしちゃったな」

心にもない言葉を神妙な面持ちで言い、最後の本を受け取ってラベルを確認した。

「そ、そんなことないよ、ほら、一馬ってもてるし、その中で芽衣を選んだんたからさ、芽衣はなにも悪くないよ、誰も悪くないって」

目当ての書棚に向かう芽衣の後を追いかけ、千紗は慌てて友達を思いやった。

「……うん、知らなかったんだもん、しょうがないよね」

「そうそう、もし知ってたら芽衣だって辛いし、一馬に告白できなかったでしょ?」

「……きっとそうだったと思う」

「ほら、だからいいんだよこれで。今桃香は幸せそうだし、あ、ほっぺにキスされて目が点になったって言ってた、ふふっ、かわいい。あんなにチャラけた鈴木がじつは一途なヤツだったなんてねぇ、見直しちゃった」


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