この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
青い残り火
第10章 第10章
渋谷の部活予定を知らされたところで、その日に一馬がいるとは限らなかった。そしてまた、仲良く見つめ合う千紗と渋谷の横で、笑顔を作れるような芽衣ではなかった。

「ごめんね千紗、実は忘れてた課題があってさ、焦ってるの。休み中に仕上げなきゃいけないから、部活は千紗一人で見に行って。本当にごめんね」

残念そうな友達との会話を終え、芽衣は携帯をバッグにしまって校門をくぐった。
昨夜、部活が終わったら会いたいと一馬にメールを送ると、珍しく直ぐに返信があった。

──明日、午前の練習が12時に終わるから中庭で待ってる

その文面は事務的で、久しぶりに会える事への嬉しさが微塵も感じられなかった。

それでも、芽衣は一馬の口から真実を聞きたかった。すべて誤解だと、勘違いだと言ってくれるなら、もう二度と疑ったりしない。馬鹿馬鹿しいねと笑い合いたい。
そして、もしも誤解ではなかったとしても、私はその過ちを許せると、腹を括っていた。

/277ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ