この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
青い残り火
第10章 第10章
は?

唐突な発言に、芽衣は聞き違いだと思った。
どう切り出せばいいだろうかと思い悩んでここまできたのに、いきなりそんな言葉を突き付けてくる一馬が信じられない。

「ごめん、俺もう芽衣に嘘をつき続けるの無理」

自分が何を言っているのかわかっているのだろうか

「い、いきなり言われてもよくわかんないんだけど……」

一馬は組んだ手を見つめたままだった。
誰に向かって喋っているのか、なぜこちらを見て話してくれないのかと無性に腹が立った。

「その、好きな人って誰?」

「それは、言えない」

「え、なにそれ、報告だけ?」

「……」

「はいわかりました、って言えると思う?」

西崎澪に違いなかった。
でもあの時、彼自身が西崎に相手にされていないと気付いた筈だ。なのにまだ好きな人だと言える彼に飽きれ、なぜ黙っていてくれないのかと虚しくなった。

「そうだよな」

ようやく視線を合わせた一馬の顔は悲しげで、力なく笑うその横顔に芽衣は一瞬見とれた。

/277ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ