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青い残り火
第2章 第2章
その顔は満足げで、何かに勝利した者のように見える。

「あ、あの……」

「そっとよ、ここにそっと唇を押し当てて」

「は、はい」

ひざまづいた一馬は顎を上向かせ、ショーツの薄い布越しに唇を押し付けた。

「あン」

拒否されない事を確かめ、唇の先で深い窪みを探してみる。

「あぁ……」

熱い湿りを感じた一馬は押し倒したい気持ちを堪え、「他にしてほしい事は?」と訊ねた。

「彼女は?」

「え?」

「真琴ちゃんとはどうだった?」

突然出た名前に戸惑いつつも、彼は今ここで理恵子の気持ちが冷える事を恐れた。

「俺、すぐにベッドに押し倒してしまうんです」

嘘ではなかったが、真琴の大胆なボディの素晴しさには触れなかった。

「そう……、じゃあ……」

理恵子は安堵の表情を浮かべ、ソファに腰かけた。

床にひざまづいた一馬を前に、理恵子の細い足が大きく開かれた。
彼女は挑み掛けるような視線を一馬に向けたまま、赤い指先をショーツのクロッチ部分へそっと忍び込ませた。


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