この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
青い残り火
第10章 第10章
「一馬、私、一馬の気にさわること何かした?」

今お腹すいてる? とでも尋ねているかのように優しく切り出した。

「芽衣……」

「どう?」

「してないよ、何も」

「よかった。それなら私達、今まで通りでよくない? 私はそうしたいんだけど」

「…………」

「あのね、デートするとか、そういうのはなくていいの。でも、私を嫌っているわけじゃないなら今のままでいて。一馬の気持ちが私に向いてくれるまで待ってるから」

静かに佇む二人は、端から見るとロマンチックな恋人同士だった。二人の邪魔をする者はなく、皆羨ましげに顔を見合わせて目配せを交わした。

「もう、元には戻れないよ」

「え?」

「芽衣だって嫌だろ? 俺が最低な奴だと知って、平気なわけないだろ」

「平気よ、私は平気、全部忘れるし許せるよ」

数人の部員が、「先輩、お疲れ様でしたー」と冷やかし顔で過ぎて行った。

/277ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ