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青い残り火
第10章 第10章
芽衣は花壇や植え込みに注意しながら歩いた。A棟の昇降口を通り抜ければ、街の灯りが傷心の自分を受け止めてくれる筈だ。

桃香や千紗には何て言おう
せめて卒業までは黙っていたい
一馬は黙っていてくれるだろうか

納得出来ない
どうして私がこんな目にあうの?
全部許すからって言ってあげたのに
あんな地味女のどこがそんなに……

「なに今の……」

B棟に誰かが入っていった。一瞬だったが、スカートを穿いていた。

「だれ、美野田先生?」

芽衣は二つの選択肢を掲げ、図書委員会担当の美野田の方を選んだ。忘れ物でも取りに来たのだと見当をつけ、おっちょこちょいのその教師が、今に明かりを灯すであろう図書室の窓を見上げた。
だが、二階に上がってすぐの図書室に変化はなく、三階の明かりだけが煌々と夜に浮かんでいる。

美野田先生じゃなかった

芽衣はあとに取っておいた答えに自信を持ち、それを確認してみたくなった。

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