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青い残り火
第10章 第10章
三島が放課後残って絵を描いてるらしいとの噂は芽衣の耳にも届いていた。以前、人物画をどこかに出展して賞を取った事も、学園の広報紙に載っていた。

準備室には三島先生がいる
じゃあ、今の人影は神谷先生?
二人はやっぱり……

このまま帰宅してもよかった。芽衣にとって、教師二人の関係などどうでもいい事だった。だが彼女は迷わずB棟の階段を上ってゆく。
自分に突きつけられた面白くない現実から、少しの間目を逸らせたかったのかも知れない。また、三島がどんな顔でキャンバスに絵を描くのか、自身の目で確かめたくもあった。

芽衣は図書室が無人であることを確かめ、三階への階段を静かに上ってゆく。真っ暗な踊場で立ち止まり、明かり取りからの僅かな光に目を慣れさせて足を進めた。たどり着いた三階の廊下を真っ直ぐに見通すと、一番奥、美術準備室の辺りだけがぽっと明るい。

きっとあそこにいる

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