この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
青い残り火
第10章 第10章
コンピューター室、書道室、工芸室、技術室を過ぎて美術室に近付いた。どの教室にも白いカーテンが掛かっていて中は暗く、人影を探すまでもなかった。

美術室にもいない……

足音に気を配りながら準備室に近付くと、閉め忘れたのか、ドアが5センチ程開いている。芽衣はドアを背にして立ち止まり、自分を落ち着かせようと目を閉じた。

何を見ても黙っていればいい
見なかった事にすればいい

教師二人の密会を盗み見るスリルに興奮を覚え、芽衣は呼吸を整えて胸に手をあてた。そして息を殺し、ドアの隙間へと歩み寄った。

「…………」

作品を覆った白い布があちこちに小山を作り、そのいくつかは下からイーゼルの脚が覗いている。
三島は奥の窓際に立ち、見慣れた服装でキャンバスに向かっていた。その横顔は真っ直ぐに何かを見つめたまま身じろぎひとつしない。

芽衣は三島の視線の先を知りたかったが、布が掛かったキャンバスのひとつがそれを邪魔していた。


/277ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ