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青い残り火
第10章 第10章
男の唇が頬に触れ、ゆっくりと首筋へ下りていった。顔を傾けた女が目を閉じて小さく息を漏らすと、その艶やかな唇を三島の唇が塞いだ。

っ……

重なり合う時間が長く激しくなると、女は苦し気に仰け反り、三島はそれをひしと掻き抱く。たおやかな身体がしなり、二人はソファに落ちた。

芽衣は、現実に目を凝らした。常に冷静な三島が今、射るような熱い視線で女を狙っている。見慣れた教師の顔は消え失せていた。

彼が女の手を引いて立ち上がらせると、肩を覆っていた布がするりと滑り落ちた。
そこに、一糸纏わぬ大人の女が現れた。

「……っ」

女は、よくあるグラビアモデルのような豊満な身体ではなかった。細い手足と、優しく形のよい乳房、薄桃色の乳首。芽衣よりも薄い恥毛を配した下半身は柔らかく括れ、しっとりとした艶肌が見た目からも伝わってくる。
芽衣はその色香に見とれた。

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