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青い残り火
第11章 第11章
白い布が床に落ちていた。木製のイーゼルがその上に倒れていた。
何これどした
ドアの隙間に顔を近付けると、天井も含め、白一色と言っていい程の空間が飛び込んできた。
布で覆われた作品群はオブジェのように感じられる。誰の為なのか古いソファが置かれ、その近くに敷かれた濃紺のラグの上にも、シーツのような布で覆われた不格好な作品があった。
「……っ……」
それは動いていた。作品の陰に隠れて全体を把握することはできない。だがそれが何であるかは明らかだった。一馬が目をこらして見つめる中、布がずれて白い太腿が覗いた。
「…………」
その足はゆっくりと曲がって膝小僧をこちらに向けた。そのせいで更に布が捲れ、そこにうずくまっているらしい男の脛が見えた。
男の指が女の膝から太腿までをそっと撫でていく。そこに舌が伸び、三島の端正な横顔が現れた。
何これどした
ドアの隙間に顔を近付けると、天井も含め、白一色と言っていい程の空間が飛び込んできた。
布で覆われた作品群はオブジェのように感じられる。誰の為なのか古いソファが置かれ、その近くに敷かれた濃紺のラグの上にも、シーツのような布で覆われた不格好な作品があった。
「……っ……」
それは動いていた。作品の陰に隠れて全体を把握することはできない。だがそれが何であるかは明らかだった。一馬が目をこらして見つめる中、布がずれて白い太腿が覗いた。
「…………」
その足はゆっくりと曲がって膝小僧をこちらに向けた。そのせいで更に布が捲れ、そこにうずくまっているらしい男の脛が見えた。
男の指が女の膝から太腿までをそっと撫でていく。そこに舌が伸び、三島の端正な横顔が現れた。