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青い残り火
第12章 第12章
二日間に渡って催された文化祭も終盤を迎え、模擬店やお化け屋敷、軽音楽部のライブなど、混雑も一段落してきた。
初日は生徒のみ参加、二日目は一般公開だったが、芽衣のクラスの出し物は思いの外好評で、二日目の昼過ぎには品物が無くなってしまった。
自由になった彼らはこれ幸いと校内を廻り、他のクラスの模擬店を手伝ったり、昨日観た舞台発表を再度観覧して楽しんだ。
焼そばも完売になり、手の空いた桃香と千紗が教室の片付けをしている芽衣を訪ねてきた。
「芽衣、何か手伝うことある?」
振り向くと、二人の髪に芽衣と渋谷が作ったマスコットが飾ってある。
「あはは、かわいい」
「いいでしょこれ、ここがゴムになってるの買ったから前髪結んじゃった」
「そのクマ、耳の大きさが違いすぎるよ」
桃香が千紗のクマを指差すと、
「いいのよこれで、渋谷が作ったんだから。世界に一つしかない初めての手作り品、あはっ」
初日は生徒のみ参加、二日目は一般公開だったが、芽衣のクラスの出し物は思いの外好評で、二日目の昼過ぎには品物が無くなってしまった。
自由になった彼らはこれ幸いと校内を廻り、他のクラスの模擬店を手伝ったり、昨日観た舞台発表を再度観覧して楽しんだ。
焼そばも完売になり、手の空いた桃香と千紗が教室の片付けをしている芽衣を訪ねてきた。
「芽衣、何か手伝うことある?」
振り向くと、二人の髪に芽衣と渋谷が作ったマスコットが飾ってある。
「あはは、かわいい」
「いいでしょこれ、ここがゴムになってるの買ったから前髪結んじゃった」
「そのクマ、耳の大きさが違いすぎるよ」
桃香が千紗のクマを指差すと、
「いいのよこれで、渋谷が作ったんだから。世界に一つしかない初めての手作り品、あはっ」