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青い残り火
第13章 第13章
「あの、それってどういう……」

「……ある人に、気持ちを打ち明ける事が出来ました」

な、なに……
何を言っているんだ
俺が
え? 俺のおかげ?

僅かな満足感が彼女の瞳に滲んでいた。

「俺は、俺は先生を想って書いたんです」

すぐそこにいるのに

「その気持ちに応えることは出来ません、私は教師で……」

「今は違う!」

か細くしなやかな身体だった。髪の柔らかさと香り、胸に当たる乳房の弾力に一馬の気持ちは昂った。

奪ってやる
俺なら、俺なら……

「どうしてあんなやつと……、先生なんで辞めるんだよ」

「は、離しなさい、藤村さんっ」

固く抱きしめる一馬の力に西崎の抵抗は無意味だった。

「先生が好きだ!」

熱くなった身体を無理に押し付けた。

「やめなさいっ、手を離して!」

「くそっ、なんであいつなの? 変だよ、汚いよ。先生、頼むからやめてくれよ、実の兄貴なんか」

「…………」


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