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青い残り火
第14章 最終章
「あいつ、浮気がバレてふられたんだよ。でも千紗ちゃんはそれ以来仕事に邁進して昇進したらしいよ、今や部下が十五名。彼氏は取引先のイケメン。で、渋谷は家を継ぐ決心をして一級建築士になったけど彼女募集中」
「いろいろあるのねぇ」
総子が知りたいのは友達の事ではなかった。案の定、話のついでを装って「ところであなたは?」と、静かにカップを置いた。
「俺?」
「女の子を待たせるのは良くないわよ、もう三十なんだし、付き合って何年だっけ、そろそろ二年?」
「うん、今度プロポーズしようと思う」
「そう、彼女なら間違いないわ。しっかり者だしあなたにぴったり」
「うん」
隣の席の二人連れにチョコレートパフェが運ばれてきた。緊張気味に会話する二人はどうみても高校生で、付き合って間もない感じが伝わってくる。
芽衣もパフェが好きだったな
過去の二人がそこに座っている。真面目な芽衣と、いい加減で薄っぺらな自分がそこに座っていた。
「いろいろあるのねぇ」
総子が知りたいのは友達の事ではなかった。案の定、話のついでを装って「ところであなたは?」と、静かにカップを置いた。
「俺?」
「女の子を待たせるのは良くないわよ、もう三十なんだし、付き合って何年だっけ、そろそろ二年?」
「うん、今度プロポーズしようと思う」
「そう、彼女なら間違いないわ。しっかり者だしあなたにぴったり」
「うん」
隣の席の二人連れにチョコレートパフェが運ばれてきた。緊張気味に会話する二人はどうみても高校生で、付き合って間もない感じが伝わってくる。
芽衣もパフェが好きだったな
過去の二人がそこに座っている。真面目な芽衣と、いい加減で薄っぺらな自分がそこに座っていた。