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青い残り火
第3章 第3章
「がんばってね。上手くいくといいね」
桃香のひきつった笑顔に、芽衣は「ありがとう、応援してね」と笑って言った。
一馬は私を選んだ
「俺も前から気になってたんだ。よろしくな」
くりっとした目元で愛嬌のある桃香ではなく、私が好きだった
だからなにも悪くない
ずるくなんかない
「うまかったー。そろそろ行く?」
「うん」
一馬の後についてレジカウンターに向かうと、周囲の囁きが耳に入ってきた。
「見て、見て。藤村一馬さんよ」
「いいなーあの人、藤村先輩と付き合えて」
「もうバスケやる姿が見られなくなるなんて寂しすぎる……」
羨望と嫉妬の視線を受けながら、芽衣は胸を張って歩く。以前は尻込みしていた周囲の反応が、今では当然の事で、誇らしささえ感じる。
私、これから彼の部屋に行くの
それから……
「芽衣、行こう」
「うん」
それから
私達は抱き合う……
あなた達の知らない彼を知ってる
私だけが知ってるの
桃香のひきつった笑顔に、芽衣は「ありがとう、応援してね」と笑って言った。
一馬は私を選んだ
「俺も前から気になってたんだ。よろしくな」
くりっとした目元で愛嬌のある桃香ではなく、私が好きだった
だからなにも悪くない
ずるくなんかない
「うまかったー。そろそろ行く?」
「うん」
一馬の後についてレジカウンターに向かうと、周囲の囁きが耳に入ってきた。
「見て、見て。藤村一馬さんよ」
「いいなーあの人、藤村先輩と付き合えて」
「もうバスケやる姿が見られなくなるなんて寂しすぎる……」
羨望と嫉妬の視線を受けながら、芽衣は胸を張って歩く。以前は尻込みしていた周囲の反応が、今では当然の事で、誇らしささえ感じる。
私、これから彼の部屋に行くの
それから……
「芽衣、行こう」
「うん」
それから
私達は抱き合う……
あなた達の知らない彼を知ってる
私だけが知ってるの