この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
青い残り火
第4章 第4章
「わはははは、この卑怯者~、水も滴るいい男にしてやるぜ」
渋谷はホースの先を指でつぶして勢いをつけ、逃げる一馬を放水で追いかけた。
「わー、やめろー」
「ひゃははは……俺様の妬み攻撃をうけてみろー」
渋谷はホースを左右に振ってSの字の水を撒き散らす。
「きゃ……」
「あ……」
校舎に逃げ込もうとした一馬を追って向けられた水が、運悪くそこから出てきた人影にばしゃりと降り掛かかった。
「うわ、やばっ……辞書だ」
渋谷は慌てて水を止め「すみませーん」と言いながら踵を返して体育館の方向へ逃げていく。
「お、おい待てよ渋……」
立ち止まって動かない西崎澪の背中がそこにあった。
ちっ、また面倒が増えた
しかも最悪の相手
一人逃げ遅れた一馬は「あのう、大丈夫ですか?」と小さく言いながら西崎の前にまわった。
渋谷はホースの先を指でつぶして勢いをつけ、逃げる一馬を放水で追いかけた。
「わー、やめろー」
「ひゃははは……俺様の妬み攻撃をうけてみろー」
渋谷はホースを左右に振ってSの字の水を撒き散らす。
「きゃ……」
「あ……」
校舎に逃げ込もうとした一馬を追って向けられた水が、運悪くそこから出てきた人影にばしゃりと降り掛かかった。
「うわ、やばっ……辞書だ」
渋谷は慌てて水を止め「すみませーん」と言いながら踵を返して体育館の方向へ逃げていく。
「お、おい待てよ渋……」
立ち止まって動かない西崎澪の背中がそこにあった。
ちっ、また面倒が増えた
しかも最悪の相手
一人逃げ遅れた一馬は「あのう、大丈夫ですか?」と小さく言いながら西崎の前にまわった。