この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
青い残り火
第5章 第5章
陰部に魅入っていた二人はゆっくりと顔を合わせ、今のが空耳ではないと知った。
真琴はドアの方向に顔を逸らせ、一馬は顎を上げた。二人の視線の先、カーテンのドレープの向こうに誰かがいる。
開け放したドアの空間に、男が立っていた。
「……ひっ……」
真琴が息を詰まらせ、がくがくと尻が上下する。
「ど、どいてぇ……」
「あ……」
真琴の尻が落ち、一馬は垂れ下がった陰茎を晒してそこに立っていた。
「な、なんで……」
「今頃大口の顧客を接待しているはずなのに、……か?」
近付く男の顔は携帯電話で隠れていて、それは今、男を冷静でいさせる唯一のアイテムだった。
「田崎に確認の電話までしたんだろ?」
「違う、違うの……」
膝を崩して座った真琴の顔面は蒼白で、言い訳を探す余裕もなかった。
「……君は若いな、大学生か」
携帯を一馬に向けた男が問う。
「い、いいえ」
「なら社会人か」
「……いぇ、あの、高校行ってます」
真琴はドアの方向に顔を逸らせ、一馬は顎を上げた。二人の視線の先、カーテンのドレープの向こうに誰かがいる。
開け放したドアの空間に、男が立っていた。
「……ひっ……」
真琴が息を詰まらせ、がくがくと尻が上下する。
「ど、どいてぇ……」
「あ……」
真琴の尻が落ち、一馬は垂れ下がった陰茎を晒してそこに立っていた。
「な、なんで……」
「今頃大口の顧客を接待しているはずなのに、……か?」
近付く男の顔は携帯電話で隠れていて、それは今、男を冷静でいさせる唯一のアイテムだった。
「田崎に確認の電話までしたんだろ?」
「違う、違うの……」
膝を崩して座った真琴の顔面は蒼白で、言い訳を探す余裕もなかった。
「……君は若いな、大学生か」
携帯を一馬に向けた男が問う。
「い、いいえ」
「なら社会人か」
「……いぇ、あの、高校行ってます」