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青い残り火
第6章 第6章

朝の一件は目撃者が多数いたこともあって、たちまち校内を駆け巡った。
注目の的となった千紗の教室には、渋谷の相手を一目見ようと下級生の女子が集まり、そこに見つけた一馬の姿に黄色い声が上がった。
「いったい何があったんだよ」
一馬に訊ねられ、桃香が校門前での出来事を事細かに説明する。
「まじで? それってマジな告白じゃん」
「そうよ真剣そのものよ」
あいつ何考えてんの?
横から鈴木が「やるなぁ」と感心して頬をほころばせ「そういえば」と何かを思い出した。
「あいつ、この前おまえを部活に誘いに来たとき、やけに千紗の方を気にしてたな」
「マジかよ」
当事者である千紗は好奇の目に晒され、開いたドアから指を差される度に身を縮めて俯いた。
「もう、迷惑なのよ、あっちいってよ!」
二つある出入り口を行ったり来たりしながら、桃香はドアを閉じて回る。
「あいつも忙しそうだな」と鈴木が笑い、「あ、今度はこっちが開いた」と一馬も笑った。
注目の的となった千紗の教室には、渋谷の相手を一目見ようと下級生の女子が集まり、そこに見つけた一馬の姿に黄色い声が上がった。
「いったい何があったんだよ」
一馬に訊ねられ、桃香が校門前での出来事を事細かに説明する。
「まじで? それってマジな告白じゃん」
「そうよ真剣そのものよ」
あいつ何考えてんの?
横から鈴木が「やるなぁ」と感心して頬をほころばせ「そういえば」と何かを思い出した。
「あいつ、この前おまえを部活に誘いに来たとき、やけに千紗の方を気にしてたな」
「マジかよ」
当事者である千紗は好奇の目に晒され、開いたドアから指を差される度に身を縮めて俯いた。
「もう、迷惑なのよ、あっちいってよ!」
二つある出入り口を行ったり来たりしながら、桃香はドアを閉じて回る。
「あいつも忙しそうだな」と鈴木が笑い、「あ、今度はこっちが開いた」と一馬も笑った。

