この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
青い残り火
第6章 第6章
隣のクラスの騒ぎを知ってか知らずか、渋谷はやけに真面目な顔で携帯を操作している。
クラスメイトに冷やかされて照れてる彼が、すぐに真顔になる様子を芽衣は隣の席で観察していた。
「川口ちょっと」
目が合って慌てる芽衣に構わず、「これ面白いと思う?」と携帯の画面を向けてくる。
そこには今放映されている映画のタイトルと評価、レビューが表示されていて、渋谷がこれだと指差した映画のタイトルは、可愛い動物のキャラクター達が力を合わせて悪に立ち向かうという3Dアニメだった。
「これ、渋谷が観るの?」
「いや、その、俺はなんでもいいんだ。川口なら、新田の好みを知ってるかと思って」
照れくさそうに頭をかく渋谷に、芽衣は「あぁ。あ、そういえば、それ観たいって言ってたよ」と後押しするように答えた。
「まじで? よし、これにしよう。ありがとう、ははっ」
クラスメイトに冷やかされて照れてる彼が、すぐに真顔になる様子を芽衣は隣の席で観察していた。
「川口ちょっと」
目が合って慌てる芽衣に構わず、「これ面白いと思う?」と携帯の画面を向けてくる。
そこには今放映されている映画のタイトルと評価、レビューが表示されていて、渋谷がこれだと指差した映画のタイトルは、可愛い動物のキャラクター達が力を合わせて悪に立ち向かうという3Dアニメだった。
「これ、渋谷が観るの?」
「いや、その、俺はなんでもいいんだ。川口なら、新田の好みを知ってるかと思って」
照れくさそうに頭をかく渋谷に、芽衣は「あぁ。あ、そういえば、それ観たいって言ってたよ」と後押しするように答えた。
「まじで? よし、これにしよう。ありがとう、ははっ」