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青い残り火
第7章 第7章
「か、一馬、もっと、優しくして……あっ、あぅっ……」
下半身のたぎりを解消しているだけだった。腰を前後に振りながら、この穴は誰のだっけ……、と思ったりした。
一馬はわかっていた。放出した後に感じるやるせなさと自己嫌悪が、今日もやって来ることを。そして、解消できない胸のつかえに悶々とすることを。
美弥に尻を向けさせ、避妊具を装着して後ろから攻めると、ますます相手が誰だか分からなくなる。女の尻を掴み、つまらない犬の交尾を思いながら闇雲に腰を振った。
「い、痛い……、やめ……やめて、あっ……」
「うっ、ううっっ……」
汗ばんだ身体から早々に離れ、彼はベッドをおりた。息を整える間もなくゴムを外してティッシュに丸め、ゴミ箱に投げ入れた。美弥にティッシュの箱を渡し、そこから数枚引き出して項垂れた自分自身を手早く拭いた。それから無言で下着とジーンズを穿き終えた一馬は、ベッドに座っている美弥に向かい、「明日からテストなんで今日はもう帰ります」と、ため息混じりに告げたのだった。
下半身のたぎりを解消しているだけだった。腰を前後に振りながら、この穴は誰のだっけ……、と思ったりした。
一馬はわかっていた。放出した後に感じるやるせなさと自己嫌悪が、今日もやって来ることを。そして、解消できない胸のつかえに悶々とすることを。
美弥に尻を向けさせ、避妊具を装着して後ろから攻めると、ますます相手が誰だか分からなくなる。女の尻を掴み、つまらない犬の交尾を思いながら闇雲に腰を振った。
「い、痛い……、やめ……やめて、あっ……」
「うっ、ううっっ……」
汗ばんだ身体から早々に離れ、彼はベッドをおりた。息を整える間もなくゴムを外してティッシュに丸め、ゴミ箱に投げ入れた。美弥にティッシュの箱を渡し、そこから数枚引き出して項垂れた自分自身を手早く拭いた。それから無言で下着とジーンズを穿き終えた一馬は、ベッドに座っている美弥に向かい、「明日からテストなんで今日はもう帰ります」と、ため息混じりに告げたのだった。