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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第23章 天地開闢
好きじゃない、と頭を横に振るが、男には──それどころか自分の体にさえ伝わらない。くねる腰も、絡む足も、また媚びるような甘い声も、どうしても抑えられない。恥ずかしいのに、我慢できない──。
それどころか自分の声に呼応するように低い声を混ぜた男の息が何度も重なり、いつの間に衣を乱されていたのか、肌に触れる髪がくすぐったくて──まるで動物に、品定めされているようだと思った。何度も鼻先を押し付けられて、頸(くび)を甘く噛まれて──どこにどう食らい付けば一番美味く食えるか、丹念にねぶられる。
利き手側ではない、普段無防備な左の線は、殊(こと)に刺激に弱かった。
ならばいっそ、一思いに貪られた方が幸せだろうか。この男から一心に向けられる熱と欲は、純粋に嬉しい。それともこのまま、旨味が増すようじわじわと仕込まれて、同じようにじわじわと食まれていくのだろうか。いつか訪れる至上の瞬間まで、とろ火のような愛撫に二人溶け合って、けれどその瞬間には、互いに同じものを味わって。どちらがいいか──なんて贅沢な悩みだろう。
衣を掴んでいた手も優しくほどかれ、男自身の指を楔(くさび)にして舟底に縫い留められてしまった。
それどころか自分の声に呼応するように低い声を混ぜた男の息が何度も重なり、いつの間に衣を乱されていたのか、肌に触れる髪がくすぐったくて──まるで動物に、品定めされているようだと思った。何度も鼻先を押し付けられて、頸(くび)を甘く噛まれて──どこにどう食らい付けば一番美味く食えるか、丹念にねぶられる。
利き手側ではない、普段無防備な左の線は、殊(こと)に刺激に弱かった。
ならばいっそ、一思いに貪られた方が幸せだろうか。この男から一心に向けられる熱と欲は、純粋に嬉しい。それともこのまま、旨味が増すようじわじわと仕込まれて、同じようにじわじわと食まれていくのだろうか。いつか訪れる至上の瞬間まで、とろ火のような愛撫に二人溶け合って、けれどその瞬間には、互いに同じものを味わって。どちらがいいか──なんて贅沢な悩みだろう。
衣を掴んでいた手も優しくほどかれ、男自身の指を楔(くさび)にして舟底に縫い留められてしまった。

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