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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第23章 天地開闢
(あっ……)
その真ん中に、すうと一筋冷たい空気が通る。それが何を意味するのか、そのあまりの羞恥に、神依は一気にいたたまれない心地に陥った。
 はしたない形で開かれた足と、既にぐっしょりと濡らしてしまっている女の部分。まだ一度も触れられていないのに感じてしまっている。期待してしまっている。
 ──恥ずかしい、と神依は堪らず手で顔を覆った。
 けれど本当に恥ずかしいのはそれが決して嫌なことではなくて、本当はもっともっと意地悪に、淫らに男に暴いてほしいと──そんなことを思ってしまう自分の、身の内に秘められた未知の肉欲だった。
 「だめ……、日嗣様……」
「……どうした。何が、駄目なんだ?」
「私……、許して。今までで一番恥ずかしい……、これ以上は……本当に、おかしくなっちゃう」
「神依……」
だからすがるように男の名を呼んで、そのちぐはぐな、もつれあった女の心情を切々と訴えようとはするのだが、指の間から垣間見る男神の瞳はその度に嗜虐性を帯びていく。
 初(うぶ)な贄の巫女には、それが捕食者を悦ばせる言葉だと理解できないらしい。日嗣の目に映る神依の姿は神依が何かを乞う度に被虐性を増し、日嗣の中で息づく雄の本能を煽る。
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