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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第23章 天地開闢
最後には自らが傷付き、それでも貫き通してくれた──その一途な想いを、自分も同じなのだと証したかった。お前のおかげで変われたのだと、誇りたかった。
 だから日嗣は自身の衣で包みこむようにしてその背を抱き、再びそのうなじに唇を落とす。
「心配するな。……綺麗だ」
「っふ……嘘、……まだちゃんと治ってない……」
「ああ。だが俺には、白も赤も咲き初めの梅の花のように見える……。あの日お前が、この身一つで護ろうとした何もかもを……今度は、俺も共に護っていきたい」
そして言葉と共に手のひらでその火傷の痕を撫でれば、びくりと一度小さな体が跳ねた。まだ刺激に慣れていない性感帯と、新しい皮膚。
 下の方には国津神の刻んだ朱印があり、それに気付いた日嗣は独占欲に駆られて尚更その背を指先で愛でた。
 触れるか触れないかの際で、脇から腰へ続く緩やかな曲線をなぞれば、女は息を呑んでますます背を反らす。元々、掻痒感を得やすい場所。反射的にびくびくと震える体と細い嬌声に、日嗣もまた不思議な昂りを感じていた。
 この生まれたての肌は、自分だけのもの。伍名や大叔父は勿論、あの禊でさえ触れたことのない──それをどうして、嫌悪する必要があるのだろう。
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