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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第23章 天地開闢
 こんなに小さな粒でも明確に好いところがあるようで、日嗣はそれを探り当てると何度も何度も指の腹で接吻を重ねてやる。
 自分で慰めるのとは異なり、手加減もなく思い通りにもならない刺激。その一点から送られる快感はもはや神依には抗い難く、甘い声を上げて身を捩ることしかできなかった。
「あっ、あ……ッ、ンンッ!」
「前にもまして反応がいいな。……禊や大叔父上にも、そう躾られたか。……二人はどうやって、お前のここを可愛がってくれたんだ?」
「いやぁ……そんな、そんなこと──」
言えるはずがない。
 やむことのない愛撫の中で、神依の持つ被虐的な感覚は、敏感に男の思惑を察して神依の言葉を奪う。
 男に疑惑など一切ない。男が望むのは嫉妬や憎悪を含んだ愛なき責め苦ではなく、ただ深過ぎる愛と独占欲でこの身を囲い、その可哀想な肉粒を甘く甘く苛むための口実だ。
 男達はどうしてか、自分の体がそれで喜んでしまうことをすぐに見破ってしまう。脳裏にその時の記憶が過り、恍惚とした罪悪感と羞恥に神依の胸は高鳴った。
 その瞬き、女の黒の瞳の奥に浮かんだ光景を日嗣は見逃さない。いかにも悪漢のように、意地悪く笑んでやれば女は甘く身をすくませた。
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