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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~
第23章 天地開闢
「っあ……あ、」
もう、目を開いているのか閉じているかも分からない。ただ未だ下りることのできない甘過ぎる余韻の中、どくどくと脈打つ熱と溢れ出るとろみに秘裂の奥と外とを灼(や)かれ、くたりと体中から力が抜けていくのを感じた。
──むせかえるような、花の匂いがする。目がちかちかとして、空の雲が七色に染まっているような気さえする。
七色。そういえば、虹入り水晶の勾玉は、どこに置いただろう。
体の脱力感につられて、意識がまどろんでいく。ぼやける意識の中で、乱れた二人分の呼吸が鎮まっていくのが微かに聞こえた。まだ離れたくない。脱力した男の体の圧迫と鼓動が気持ちよくて、まだこのまま繋がっていたかった。
その眠りの世界の手前、どこでもない朧の世界の中で、神依は浅い夢を見る。
そこでは自分は今より少し大人になっていて──、綺麗な笑顔をして、美しく舞っていた。
外見の美醜でもない。心の美醜でもない。魂の美醜でもない。
ただ、女は変われる──変われるのだとぽつりと思って、自分も少しだけ笑んでみた。
全ての命の母。全ての女達の雛型。
あの女神は本当に、──こんなにも自由で奔放で、愛しく美しく、豊かで大きな存在だったのだ。
そしてこの世に生まれ出た全ての女達に、そうなれる可能性がある。自分だけではない──本当は玉衣にも、淡島の巫女達にも、自分が忘れてしまった、仮世に生きる女達にも。
もう、目を開いているのか閉じているかも分からない。ただ未だ下りることのできない甘過ぎる余韻の中、どくどくと脈打つ熱と溢れ出るとろみに秘裂の奥と外とを灼(や)かれ、くたりと体中から力が抜けていくのを感じた。
──むせかえるような、花の匂いがする。目がちかちかとして、空の雲が七色に染まっているような気さえする。
七色。そういえば、虹入り水晶の勾玉は、どこに置いただろう。
体の脱力感につられて、意識がまどろんでいく。ぼやける意識の中で、乱れた二人分の呼吸が鎮まっていくのが微かに聞こえた。まだ離れたくない。脱力した男の体の圧迫と鼓動が気持ちよくて、まだこのまま繋がっていたかった。
その眠りの世界の手前、どこでもない朧の世界の中で、神依は浅い夢を見る。
そこでは自分は今より少し大人になっていて──、綺麗な笑顔をして、美しく舞っていた。
外見の美醜でもない。心の美醜でもない。魂の美醜でもない。
ただ、女は変われる──変われるのだとぽつりと思って、自分も少しだけ笑んでみた。
全ての命の母。全ての女達の雛型。
あの女神は本当に、──こんなにも自由で奔放で、愛しく美しく、豊かで大きな存在だったのだ。
そしてこの世に生まれ出た全ての女達に、そうなれる可能性がある。自分だけではない──本当は玉衣にも、淡島の巫女達にも、自分が忘れてしまった、仮世に生きる女達にも。

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