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恋いろ神代記~縁離の天孫と神結の巫女~(おしらせあり)
第2章 神隠しの行く末
『な、あ、……あっ……?』
おかしい。まだ触れられてもいない女の部分……その奥までもがじくじくと疼き、体中がたまらなく切ない。
 一方蛇達は、まるで少女の様子を窺うように一斉にその動きを止めた。そして弧月に緩く開いた口から、少女を小馬鹿にしたようにたまに舌を覗かせては、嘲りの視線を無い目から送り込んでくる。
『いや……、見ないでぇ……』
突然刺激を断たれた二つの上擦りは切なく震え、太ももは何かを紛らすようにもじもじと擦り合わされる。羞恥と情けなさのあまり、じわりと目に涙が浮かんだ。
 しかし容赦無く深く食い込む牙に、徐々に身体の力が抜けていく。咬まれるのと同時に体内に何か入れられているのか、水の中だというのに視界がぐらりと傾き、青ばかりの景色は目に染みる程の水面の白い光に変わった。
 すると蛇達は再びその動きを変え、少女の下半身の方に向かって蠢き始めた。
『や……やめて……』
その向かう先は安易に想像がつく。そしてその想像通り、両足に絡みズルズルと股を左右に割り開く蛇達に、少女はさあっと頭の中に冷たい風が吹くのを感じた。
 ──怖い。
 この蠢く異物が胎内を這いずる。人ならざるものの快楽に身体が支配されてしまう。
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