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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第6章 素直になれなくて……
***
「………‼」グスッ、なによ!
鏡也君なんてずっと久美子さんと喋ってて私の事なんて頭になかったくせに。
ちょっと部長の名前出したくらいで…なんで私が怒られなきゃいけないの?
似合うと思って買ったのに…
あんな言い方しなくたって……
(じゃあ返して来てやろうか?)
鏡也君のその冷たい言葉が胸に刺さるようで苦しくなった。
私に背中を向けてベッドに入る鏡也君の姿に悔しくて…素直になれなくて、ただ涙が出た。
きっと、鏡也君なら喜んでくれると思った。
好きな人のために何かを選ぶって事が凄く楽しかったのに…
浮かれてた自分がバカみたい。
買わなきゃよかった。
もう絶対買わないから!
こんなに近くにいて手を延ばせば届くのに昨日はそれがどうしても出来なくて
暫く背中を見つめていると、いろんな事が頭に浮かんで来てまた涙が出る。
グスッ、もう頭の中はグチャグチャ……
眠れなくてひとりベッドを抜け出したの。
リビングに行くと破れた紙袋から落ちた商品が床に転がったまま。
「バカッ、人の気も知らないで」
もう全部捨ててやる。
──//
あらためて葉瑠の気持ちを聞いて、自分の器の小っささに落ち込んだ。
眼の前で元カノと昔の話なんかされたら、そりゃ嫌だよな
無神経だった……ごめん。
「私子供だから……話に入っていけなくて、部長にも鏡也君にもイライラして…グスン」
分かってる!
俺も心にも無いこと言って……
「凄く嬉しかったんだよ」
でも藤堂のだって言うから……
つまらないヤキモチ妬いた。
「………‼」グスッ、なによ!
鏡也君なんてずっと久美子さんと喋ってて私の事なんて頭になかったくせに。
ちょっと部長の名前出したくらいで…なんで私が怒られなきゃいけないの?
似合うと思って買ったのに…
あんな言い方しなくたって……
(じゃあ返して来てやろうか?)
鏡也君のその冷たい言葉が胸に刺さるようで苦しくなった。
私に背中を向けてベッドに入る鏡也君の姿に悔しくて…素直になれなくて、ただ涙が出た。
きっと、鏡也君なら喜んでくれると思った。
好きな人のために何かを選ぶって事が凄く楽しかったのに…
浮かれてた自分がバカみたい。
買わなきゃよかった。
もう絶対買わないから!
こんなに近くにいて手を延ばせば届くのに昨日はそれがどうしても出来なくて
暫く背中を見つめていると、いろんな事が頭に浮かんで来てまた涙が出る。
グスッ、もう頭の中はグチャグチャ……
眠れなくてひとりベッドを抜け出したの。
リビングに行くと破れた紙袋から落ちた商品が床に転がったまま。
「バカッ、人の気も知らないで」
もう全部捨ててやる。
──//
あらためて葉瑠の気持ちを聞いて、自分の器の小っささに落ち込んだ。
眼の前で元カノと昔の話なんかされたら、そりゃ嫌だよな
無神経だった……ごめん。
「私子供だから……話に入っていけなくて、部長にも鏡也君にもイライラして…グスン」
分かってる!
俺も心にも無いこと言って……
「凄く嬉しかったんだよ」
でも藤堂のだって言うから……
つまらないヤキモチ妬いた。