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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第7章 恋愛倦怠期

洋子さんちょっと寂しそう。
「ねぇ、洋子さんはやっぱり結婚は嫌なの?」

「私だって……」
呟くような小さな声だったけど、洋子さんの言葉を私は聞き漏らさなかったよ。

(私だって、もう歳だし結婚して子供だって欲しいけど……)

仕事にやりがいがあって今まで頑張ってきた洋子さんけど……
考えが変わってきたのかも

よ~しこれは絶対ヒロちゃんを連れてかなきゃ…
この旅行が少しでも刺激になればいいんだけど。


「洋子さん、私がヒロちゃん誘ってみるね」
「……そう?じゃいい?お願いして」

うん、まかせて。


「ごめんね葉瑠ちゃん私もう行かなきゃ」
じゃね葉瑠ちゃん。
うん。バイバイ

行っちゃた。洋子さん忙しいんだって。
大手の書店を回ってるらしいの。

バリバリ仕事をする洋子さんを見てると自分が恥ずかしいよ。
私もいつまでも遊んではいられないな……

早く仕事探さなきゃ

もう一度ハロワ行こっかな。
う~ん、でもさっき行ったばっかりだし

取りあえず仕事探しは……
旅行が終わってからにしよ!

早くヒロちゃんを誘って予約しなきゃ、ほんとに予約が取れなくなっちゃう。


──///
善は急げ……さっそく来ちゃった。

カランカラン
「ヒ~ロちゃん!」

「おうなんだ鏡也と待ち合わせか?」
「ううん今日はヒロちゃんの顔を見たくなって」

「嘘つけ!」

キャハハ……ほんとだってば。

「分かった鏡也とまたケンカしたんだろ?」
違いますよぉ~、やだな。

「実は、ヒロちゃんにお願いがあって来たんだけど」
「お願いってなんだよ?怖いな」

大丈夫、変なことじゃないから。フフッ

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