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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第7章 恋愛倦怠期
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「なんだよ行くのかよヒロちゃん」
絶対行かないと思ったのに……

「なんだ鏡也、俺が行っちゃダメなのか?」

正直俺は葉瑠と2人で行きたかったんだけど。
昔はみんなが誘ったって行かなかったくせに、葉瑠が誘ったら行くってどういう事だよ。

最初は断ってたらしいけど葉瑠がシツコク誘ったらしい。
葉瑠もだけど、洋子さんが随分乗り気らしい!

(俺はいいから鏡也と2人で行って来いよ)
(なんでよ~いいじゃない行こうよ、洋子さんも行きたいって言ってるよ)

(いいでしょ~たまには、温泉だよ?)
(私、ヒロちゃんと行きたいな…ニコッ)
そういってヒロちゃんの事をジッと見つめたんだと……

まったく、なんだよ葉瑠は…そんな事言ったのかよ。

最後はヒロちゃんが行かないなら止める!とまで言い出したらしい。

「そんなに言われたら断れね~だろ?」

あっそ!なんか面白くね~な…
なんでそこまでして誘うのか意味わかんね~よ。

「あっ、ヒロちゃん…もしかして」
「なんだよ…」

最近洋子さんと上手くやってる?
喧嘩してない?怒らせたとかさぁ

「なにもね~わ……たぶん、俺たち円満だし」

いや~何かあるだろ!
「……強いて言えば…」うんうん。
この前、ソファでずっとテレビ見てて溜め息をつかれたくらいかな!だって。

あ~それだなきっと。
もしかしたら洋子さん…温泉を最後に……
ヒロちゃんと〝さよなら~〟みたいな!

「んなわけね~だろ、怖いこと言うな」

ヒロちゃんがぐうたらしてるから嫌気がさしたんじゃね~の?

せっかく葉瑠が楽しみにしてるんだから…
頼むぞ、揉めないでくれよ?

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