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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第8章 癒されたい!恋のバカンス①

「鏡也君、まだ時間あるから少し休んで」
「あ~!そうする……葉瑠、夕食の前に風呂行こ…広いから気持ちいいぞ」うん♪

鏡也君から離れようとすると私を掴む手が強くなった。
「このままでいいから……葉瑠?分かってると思うけど、ひとりで部屋出るなよ」
ん?クスツ………うん。

すぐに鏡也君からは規則的な寝息が聞こえてくる…
相当疲れたんだね、まだ3分くらいしか経ってないよ?

ゆっくり寝てもらおう、そっと腕から抜け出して私はベランダに出た。

はぁ~気持ちイイな!
真っ青な海が拡がってて…遠くに船も見えるの。

身体を乗り出して下を覗くとまだ大勢の人が遊んでる。みんな元気だね…クスクス

その時、あることに気がついた!

あっ…あれっ………

ない!え?…どうしたっけ。

鏡也君とお揃いで買ったインフィニティのブレスレットが見当たらない。

どこに落としたんだろ、部屋かな
「ねぇ鏡也くぅ~ん……ブレスレッ…」

あっ…そうだ、寝てたんだ。

プールに入った時は……確かあったはず。
遊んでる時に外れたかな?

必死に記憶をたどるけど思い出せなくて……
もしかして着替えるときに…落ちたのかも

うんきっとそうだよ!

鏡也君が買ってくれた想い出のブレスレットなのに…探しに行かなきゃ!

ひとりで部屋から出るなって言われたけど、そんなこと言ってられない

一応、声掛け──
「鏡也くん、ちょっと探してくるからね…」

「……///スースー」すぐ戻ってくるから。

えっと…まず1階へ降りて……
フロント脇の通路を抜けると外に出れたはず─迷ったら、フロントで聞けばいいんだから

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