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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第8章 癒されたい!恋のバカンス①
はぁ~恥ずかしくて顔が熱い。
「ねぇねぇ」……「ねぇってば」チョンチョン──
ん?─え─私の事?あっ!
肩を叩かれ振り向くとさっきブレスレットを探してくれた男の子。
「さっきはありがとう!これ…見つかったの」
「……知ってる」
え?なんで…「さっき見てたから」
鏡也君が手に付けてくれてたのを見てたんだって…おまけに、私が抱きついたのも! アハハ…
「さっきのは彼氏?」
「うんそう」
──残念…
頑張ったんだけどやっぱ…もうムリだよね?──
!?………なに言ってんの学生のくせに。
お姉さんをからかわないで─
「いや俺、25だし─見えない?」
え~うそっ!歳上?見えない見えない。
そうなの?
なんだか話が弾んじゃって、つい立ち話。
「葉瑠」グイッ──キャッ
後ろから腕を引っ張られてよろけちゃう。
鏡也君に抱き止められて顔を見上げた。
「遅いと思ったらなにやってんの」
あのねこの人……ブレスレットを一緒に探してくれた人だよ。
「へぇ~君が……俺・の・彼女・がお世話になったらしいね、ありがとう!2人の大事な物だったから…でも見つかったから」
鏡也君、その言い方はちょっと……
なんかトゲがあるよ。
そしたらその人も負けてはいなかった。
「それは良かった…その大事な物をひ・と・りで探してたから可哀想で…」
なにこれ!二人とも視線を合わせたまま……
「あ、えっと…とにかく見つかったからありがと、じゃね」
「鏡也君行こ!ほらっ、鏡也君ってば…」
強引に手を引っ張ってその場を離れた。
「なんだアイツ、下心で手伝いやがって」
あ~くそっ!ムカつくわ