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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第8章 癒されたい!恋のバカンス①
もういいんじゃない?鏡也君…
ヒロちゃんが可哀想になってきたよ。
洋子さんのいる所は丁度ヒロちゃんの後ろだから、振り返らないと見えないんだけど……なんせ私と鏡也君が目の前にいるから──気になるけど知らん顔。
イライラしてるみたい。
残ったビールを一気飲み─
「葉瑠…ステーキ焼いてるから一緒に貰いに行こうか?」うん。
離れてひとりにしてあげよ。
遠くから見てるとやっぱり洋子さんが気になるみたい─もう完全に後ろ向いてるし─
クスッ…なんか可愛いねヒロちゃん
「ヒロちゃんもヤキモチ妬くんだね」
「いつも俺が煽られてんだからいいんだよ」
愛情はまだまだありそうだね。
洋子さんをずっと気にしてる─
「もうちょい刺激を与えてやるか……よし戻るぞ」
え…どう言う意味?刺激ってなにするの?
「いいのいいの」
****
「葉瑠、ほら飲みな」
「こんなに飲んでいいの~」
いいよ今日は特別。
おい鏡也…そんなに飲ませて大丈夫なのか?
「ごめんね、遅くなっちゃって──」
洋子さんが漸く戻って来た!
「あっ、洋子さんやっと来た♪」
「ちょっと葉瑠ちゃん顔真っ赤じゃない大丈夫?」
「鏡也君が飲め飲めって…そんなに飲ませて何するつもり♪」
それは後のお楽しみ!
〝ちょっと鏡也君…いいの?〟
ふたりとも心配そうに俺と葉瑠を見る。
葉瑠の面倒は俺がみるから大丈夫!
「洋子…ちょっと遅いんじゃないか?」
お~ヒロちゃん、機嫌悪り~な…大丈夫か
頼むからここで喧嘩するなよ!
「ほんとごめんね」
キャハハ「「「………!?」」」どした?
二人の会話を聞いた葉瑠が急に笑いだした。